棚橋弘至がオーカーンにイス攻撃を受け続ける本当の理由

 

 

2020年12月23日記

 

棚橋弘至がオーカーンにイス攻撃を受け続ける本当の理由

 

2021年「レッスルキングダム15」東京ドーム大会でシングルマッチを行う棚橋弘至選手とグレート・O‐カーン選手。
前哨戦でことごとくイス攻撃を受け続ける棚橋選手。その本当の理由とは?

 

 

2021年・イッテンヨン東京ドームでのシングルマッチが決まった

 

スペシャルシングルマッチ

棚橋弘至選手vsグレート・O‐カーン選手

 

O‐カーン選手はかつて棚橋選手の付け人を経験しているわけで、その視点でも興味深く。

 

前哨戦ではオカダ選手共々、ウィル・オスプレイ率いる「ジ・エンパイア」にことごとく支配されまくっているわけで。
試合後に、O‐カーン選手が棚橋選手の膝をイス攻撃で破壊する行為は恒例行事になってきましたね。
あそこまでボコボコにしていいのか!?と、30年以上プロレスを見ている私でも憤慨しています。

 

この「憤慨」させられている時点で、手の平の上に乗せられているわけで(苦笑)。

 

また、棚橋選手がポッドキャストでよく語っている「期待感」。
東京ドーム・スペシャルシングルマッチへの期待感をあのイス攻撃で上げている事実は見逃せません。
なので、あえて元付け人のイスを食らいまくっているわけで。

 

一方で、「落日の棚橋弘至」という哀愁や悲しみの感じてしまいます。「棚橋、もうだめか・・・」と。
その哀愁や悲しみ

 

 

アントニオ猪木の背中を追いかけている

過去のポッドキャストで棚橋選手が新日本プロレスの創始者・アントニオ猪木さんのことを語ってました。

 

それは晩年のアントニオ猪木。相手にボコボコにされて、「もう猪木無理だよ・・・」と。
それが顕著なのが1996年のイッテンヨン。

 

1996年1月4日・東京ドーム

「WRESTLING WORLD IN 東京ドーム」
INOKI FINAL COUNTDOWN
○アントニオ猪木
(14分16、腕ひしぎ十字固め秒
●ビッグバン・ベイダー

腕ひしぎ十字固めでアントニオ猪木の勝ち

 

この一戦、

 

棚橋弘至がオーカーンにイス攻撃を受け続ける本当の理由
棚橋弘至がオーカーンにイス攻撃を受け続ける本当の理由

 

私もドームで現地観戦していましたがベイダーの容赦ない非情なまでの猪木への攻撃の数々。
ベイダーのハンマーパンチ、投げ捨て首輪落とし、そして決定的だったのが

 

 

 

投げ捨てジャーマンで首から真っ逆さまで落ちていった猪木。それはまさに落日の闘魂。
とどめにあの巨体がドームを舞ったムーンサルトプレス。
ジェフ・コブ以上の巨体がトップロープからとか、アンビリバボー。

 

「もうだめだ」

 

溜息・落胆・・・ドームにいた全員が思ったはず。もうここで終わりだ、と、

 

しかしこのムーンサルトを3カウントギリギリで肩を上げた猪木。アンビリバボー。
最後は腕ひしぎで大逆転勝ちしてしまったという、晩年のアントニオ猪木・伝説の一戦。

 

この伝説の一戦を見ていた棚橋選手。
このボコボコになっても立ち上がっていく様は、まさにプロレスがプロレスたらしめる光景。

 

 

アントニオ猪木さんは現役の終わりかけに「リング上でボコボコにされて去るのも本望」と語ってました。

 

かつて「闘魂」を拒否した逸材。
棚橋選手は、ひょっとしたらこのアントニオ猪木の背中を追いかけている。そんな気がするのです。

 

 

もう晩年期に差し掛かっていく逸材。
もう最前線で戦うことを終えるゴールを、ひょっとしたら彼の中で設定しているのかもれません。

 

そんなことを考えると、2021年のイッテンヨンは棚橋選手はあの時の猪木の如く、O‐カーン選手からボコボコされてしまうか?
そして、100年に一人の逸材の「右か左か」をも左右する、重要な試合になる?のかもれませんね。

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