IWGP世界ヘビー級王座設立で新日本プロレスは次の50年へ
新日本プロレスがIWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル両王座を統一し「IWGP世界ヘビー級王座」の新設を発表。その真の意図とは?
まさかな結果のIWGPインターコンチネンタル選手権試合
2021年2月28日に大阪城ホール大会メインイベント。
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— njpwworld (@njpwworld) February 28, 2021
??CASTLE ATTACK??大阪城大会(2/28)を公開??
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メインはIWGPインターコンチネンタル選手権試合??
両者のライバルストーリー…そして二冠統一の行方は??
?? @ibushi_kota × @s_d_naito
?? #njpwworld で配信中??
?? 登録&視聴?https://t.co/CcdQ1XrpWA#njcattack #njpw pic.twitter.com/QH9OQUwpGG
「IWGPインターコンチネンタル選手権試合 飯伏幸太vs内藤哲也」
の一戦。
今年になってから2つの王座の統一を語っていた王者・飯伏選手。
その意見に「IWGPヘビー級」の名前が消えることを拒否した内藤選手。
2つのイデオロギーが衝突することになった王座戦。この辺りのストーリー展開は、昭和新日本の頃からお手の物。
イッテンゴ東京ドーム大会からまだ間もない段階での内藤選手のインターコンチのみの再戦要求。
いわゆる「リマッチ地獄」捉えられがちになりそうなところを内藤選手が主張した「IWGPヘビー級の名を無くしたくない」の一言で、あっという間にイデオロギー闘争に様変わりしました。
これには「さすがは内藤哲也」と唸らされました。
戦いの視点を変えるだけで、ファンは新鮮な目線で2人の戦いを目撃出来るわけで。
と、試合は王者・飯伏選手の「まさか」の勝利。
個人的には内藤選手が勝利して、「二冠解体」されると思っていたので、全くの予想外でした。
試合後には、
CASTLE ATTACK Night 2 Feb.28 2021 Backstage comments!
— njpwworld (@njpwworld) March 1, 2021
??WATCH NOW??https://t.co/zl2mk9KxxD
??無料公開中!??
2/28(日) CASTLE ATTACK 2日目 のBSコメントを #新日本プロレスワールド で無料公開中??本日は #njcattack 一夜明け会見 ごご3時から無料配信???
.@ibushi_kota pic.twitter.com/kycaqynLVV
「二冠統一」を何度も叫んだ王者。
正式発表されたIWGP世界ヘビー級王座
そして一夜明けて本日の記者会見で発表されたIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座を統一。
その歴史と伝統と権威を継承し、新たに「IWGP世界ヘビー級王座」として誕生することに。
菅林会長が、IWGPヘビー&IWGPインターコンチネンタル王座を統一した、“IWGP世界ヘビー級王座”の新設を発表!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) March 1, 2021
王者・飯伏はデスペラードと3.4日本武道館での“二冠王座戦”を会社に要求!!
会見詳細は
⇒https://t.co/03f5H8w5Hr#njpw49th #njpw pic.twitter.com/MibTryKb0A
会社としておそらく、「飯伏選手が王座統一を言い出す前から決まっていた」のではと推測されます。
この王座統一にネットを見れば、否定的な意見が圧倒的。まあ、新しい事を始めるのは否定派・抵抗勢力が多くなるというのは、世の常。
こういった意見が突出していくのは、新日本プロレスとしても百も承知のところでしょう。
なぜ今のこの時点でIWGP両王座を統一するのか?
今この時点でなぜ王座を統一するのか?
興行的に見れば、新日本プロレス最高位2つを一つにするのは、タイトルマッチという目玉カードがひとつ減るということ。それは興行会社の生命線でもある観客動員に直結するということになります。
それでも王座を統一するのはなぜか?
それはやはり、来年以降を見据えたからなのでしょう。
来年は創始者・アントニオ猪木さんが新日本プロレスを旗揚げしてから丸50年。
その節目の年に向けて王座を統一して、IWGPに「世界」の名を冠したと。
これは非常に重要で、世界一のプロレス団体・WWEの存在を意識したものと思います。
この先50年を、新しい王座と共に向かっていく、と。
否定的な意見が圧倒的多数の中、私は新日本プロレスに覚悟を見ました。
その覚悟が、一人でも多くのファンに届く事を願っています。
そして大事なのは、その先頭に立って引っ張っていくことになったのが飯伏幸太。
「神」と呼んだ棚橋弘至が果たした脱・アントニオ猪木。
その神を超えた飯伏幸太が、新日本プロレス次の50年を引っ張っていく先頭に立つことになるとは、誰が想像したことでしょう。
このことこそがまさに「カミゴェ」なのかーーー