新日本プロレス「DOMINION」大阪城ホール2015年大会プレイバック

2021年6月5日記

 

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新日本プロレス・6月恒例になった「DOMINION」大阪城ホール大会。2015年大会をプレイバック。
2015年から再開された同大会。
メインイベントは「IWGPヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカvsAJスタイルズ」!

 

 

新日本プロレスと大阪城ホール

新日本プロレスの大阪ビッグマッチといえば、大阪府立体育会館か大阪城ホールの2会場。
2000年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでは大阪市中央体育館を使用していたなんてことも。

 

大阪城ホール大会は、1980年代から1990年代にかけて定期的に行われてきました。

 

1980代では、藤波辰爾選手と前田日明さんの死闘。前田さんのニールキックが顔面にヒット。藤波選手の右こめかみが裂けて大流血。
それでも試合を止めず、最後は両者KOという凄まじい死闘。いまだったら絶対に試合を止めますね、あの流血具合は。

 

猪木さんの試合で海賊男が乱入し、観客が暴動寸前という甘酸っぱい思い出も(苦笑)。

 

1990年代では、1993年9月シリーズ最終戦「G1クライマックススペシャル」での

 

藤波辰爾vs天龍源一郎
武藤敬司vsハルク・ホーガン
蝶野正洋vs藤原喜明

 

という夢の3大マッチはワクワクしたものです。

 

 

1994年9月の「G1クライマックススペシャル」では

 

IWGPヘビー級選手権試合
王者・橋本真也
vs
挑戦者・蝶野正洋

 

がメインイベント。

 

前月のG1クライマックスで3度目の優勝を果たした蝶野正洋選手。

 

「白」から「黒」に変身し、黒のカリスマが誕生した4度目のG1クライマックス。

 

それを受けてのIWGPヘビー級選手権試合でした。

 

そしてこの大阪城ホール大会は一旦終了となります。
それ以降の大阪ビッグマッチは大阪府立体育会館が中心に。

 

やはりキャパがビッグスケールなだけに手を出しずらくなったことのでしょう。

 

 

2015年に復活した大阪城ホール大会のメインは「オカダvsAJ」大河ドラマの終着点

そして突如として大阪城ホールビッグマッチが復活したのが2015年7月での「DOMINION 7.5」でした。
2012年のいわゆる「レインメーカーショック」と言われる、オカダ・カズチカ選手の登場と同時に、新日本プロレス人気が急上昇。

 

観客動員数もグングン伸びていきました。
大阪府立体育会館大会も札止め連発。満を持しての大阪城ホールでの興行にうっていきます。

 

復活一発目のメインイベントは「オカダ・カズチカvsAJスタイルズ」のIWGPヘビー級選手権試合。

 

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この両者、ここに至るまで壮大な因縁があり、まさに決着戦の場がこのタイトルマッチ。

 

 

遡ること、2014年4月。

 

両国国技館大会、オカダ選手の試合中にAJ選手が突如として乱入し、オカダ選手をスタイルズクラッシュでKO。
AJ選手はバレットクラブのTシャツを着用しており、ユニット合流を大アピール。

 

 

翌月の「レスリングどんたく」で組まれた両者のIWGPヘビー級選手権試合。

 

試合終盤、当時ケイオス所属だった橋裕二郎選手が乱入!オカダ選手に裏切りの東京ピンプス!
バレットクラブ入りをこれまたアピール!

 

グロッキーなオカダ選手をスタイルズクラッシュでAJ選手のピンフォール勝ちで衝撃の王座移動。

 

そこから2度の王座戦に挑むも、勝てなかったオカダ選手。
3度目の横浜アリーナ大会試合後のコメントで「本当に何もない」との言葉が、AJ選手の強さを物語っていました。

 

 

そこから2か月後。
G1クライマックス開幕戦札幌大会メインイベントで4度目の激突になった両者。
約20分の激闘の末、レインメーカーでオカダ選手が初めてピンフォール勝ち!AJ選手から完全勝利をアピール。

 

その2014年のG1クライマックスは、初開催となった西武ドーム優勝決定戦へ進出し、中邑真輔選手との覇を競います。
結果、オカダ選手が当時2年ぶり2度目のG1クライマックス制覇!同時に東京ドームIWGPヘビー級挑戦権利証を所持。

 

 

翌年2015年東京ドーム。
IWGPヘビー級王者・棚橋弘至に挑んだ結果、まさかの敗戦。この時、花道を引き上げがら大号泣したシーンは、皮肉にも東京ドーム大会の歴史に刻まれた一瞬。

 

翌日の後楽園ホール大会。
タッグマッチながらバッドラック・ファレ選手のバッドラックフォールでピンフォール負け。衝撃の2日連続ピンフォール負け。

 

3月の「NEW JAPAN CUP」1回戦での直接対決で当たった両者。
オカダ選手のリベンジ・復調を誰もが期待してましたが、またしてもバッドラックフォールでオカダ選手がピンフォール負け。
完全にスランプに陥り、負けが込んだオカダ選手。

 

 

しかしここからの巻き返しが凄かった。

 

2015年4月両国国技館大会セミファイナルにてファレ選手と再戦。
あの重いファレ選手をパイルドライバー!そしてレインメーカーでスッキリ勝利でリベンジ達成。

 

この日のメインイベント。
2月に棚橋選手からIWGPヘビー級王座を奪還。その初防衛としてNEW JAPAN CUP優勝者

 

IWGPヘビー級選手権試合
AJスタイルズ
vs
飯伏幸太

 

との一戦が実現。

 

この両者のシングルマッチは、この時一度きり。
貴重なので、新日本プロレスワールドでの視聴をおススメします。

 

この試合の終盤。
飯伏選手のフェニックススプラッシュをなんとAJ選手がキャッチ!驚愕の捕獲劇!
そのままスタイルズクラッシュでピンフォール勝ちしてしまうという、とんでもない結末。

 

そのとんでもない結末のあと、飛び込んできたのがオカダ選手!
試合後で疲労困憊のAJ選手をレインメーカーでKO!

 

次期チャレンジャーとして両国国技館の満天下に大アジテーション!

 

 

こうして満を持して、21年ぶりに復活した大阪城ホール大会「DOMINION」メインイベント。
全てを吹っ切ったレインメーカーが、当時のIWGPヘビー級王者・AJスタイルズからベルトを奪取。

 

復活の大阪城ホール大会は、1年以上続いていた二人の大河ドラマがひとまず終着点。
壮大なドラマから復活した城ホールは、そこから毎年「DOMINION」で定着していくのです。

 

 

2015年「DOMINION」大阪城ホール大会全試合結果

大会DATA
大会名:「DOMINION 7.5」
会場:大阪府・大阪城ホール
開催日時:2015年7月5日(日)
観衆:11,400人(超満員札止め)

 

試合結果
第一試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 3Wayマッチ

60分1本勝負

 

<王者>○マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン
(14分30秒、片エビ固め)
<挑戦者> ●ロッキー・ロメロ&バレッタ

 

モア・バンク・フォー・ユア・バックからの片エビ固めでマット・ジャクソンのピンフォール勝ち、王座初防衛

もう一組はカイル・オライリー&ボビー・フィッシュ

第二試合 スペシャルタッグマッチ

30分1本勝負

 

内藤哲也&○本間朋晃
(8分50秒、片エビ固め)
バッドラック・ファレ&●高橋裕二郎

 

こけしからの片エビ固めで本間朋晃のピンフォール勝ち
第三試合 スペシャルシングルマッチ

30分1本勝負

 

○柴田勝頼
(11分48秒、片エビ固め)
●桜庭和志

 

PKからの片エビ固めで柴田勝頼のピンフォール勝ち
第四試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>KUSHIDA
(20分44秒、ホバーボードロック)
<王者>ケニー・オメガ

 

ホバーボードロックでKUSHIDAのギブアップ勝ち、挑戦者が第71代王者に
第五試合 NEVER無差別級選手権試合

60分1本勝負

 

<王者>○真壁刀義
(17分50秒、片エビ固め)
<挑戦者>●石井智宏

 

キングコングニードロップからの片エビ固めで真壁刀義のピンフォール勝ち、王者が初防衛に成功
第六試合 IWGPタッグ選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>○カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ
(10分09秒、片エビ固め)
<王者>●マット・ターバン&マイケル・ベネット

 

マジックキラーからの片エビ固めでカール・アンダーソンのピンフォール勝ち、挑戦者が第68代王者に
第七試合 スペシャルシングルマッチ

30分1本勝負

 

○棚橋弘至
(12分32秒、片エビ固め)
●矢野通 

 

ハイフライフローからの片エビ固めで棚橋弘至のピンフォール勝ち
セミファイナル IWGPインターコンチネンタル選手権試合

60分1本勝負

 

<王者>○後藤洋央紀
(22分40秒、片エビ固め)
<挑戦者>●中邑真輔

 

昇天改からの片エビ固めで後藤洋央紀のピンフォール勝ち、王者が初防衛に成功
メインイベント IWGPヘビー級選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>○オカダ・カズチカ
(26分16秒、片エビ固め)
<王者>●AJスタイルズ

 

レインメーカーからの片エビ固めでオカダ・カズチカのピンフォール勝ち、挑戦者が第63代王者に

 

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