新日本プロレス「DOMINION」大阪城ホール2015年大会プレイバック
新日本プロレス・6月恒例になった「DOMINION」大阪城ホール大会。2015年大会をプレイバック。
2015年から再開された同大会。
メインイベントは「IWGPヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカvsAJスタイルズ」!
新日本プロレスと大阪城ホール
新日本プロレスの大阪ビッグマッチといえば、大阪府立体育会館か大阪城ホールの2会場。
2000年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでは大阪市中央体育館を使用していたなんてことも。
大阪城ホール大会は、1980年代から1990年代にかけて定期的に行われてきました。
1980代では、藤波辰爾選手と前田日明さんの死闘。前田さんのニールキックが顔面にヒット。藤波選手の右こめかみが裂けて大流血。
それでも試合を止めず、最後は両者KOという凄まじい死闘。いまだったら絶対に試合を止めますね、あの流血具合は。
猪木さんの試合で海賊男が乱入し、観客が暴動寸前という甘酸っぱい思い出も(苦笑)。
1990年代では、1993年9月シリーズ最終戦「G1クライマックススペシャル」での
藤波辰爾vs天龍源一郎
武藤敬司vsハルク・ホーガン
蝶野正洋vs藤原喜明
という夢の3大マッチはワクワクしたものです。
1994年9月の「G1クライマックススペシャル」では
IWGPヘビー級選手権試合
王者・橋本真也
vs
挑戦者・蝶野正洋
がメインイベント。
前月のG1クライマックスで3度目の優勝を果たした蝶野正洋選手。
「白」から「黒」に変身し、黒のカリスマが誕生した4度目のG1クライマックス。
それを受けてのIWGPヘビー級選手権試合でした。
そしてこの大阪城ホール大会は一旦終了となります。
それ以降の大阪ビッグマッチは大阪府立体育会館が中心に。
やはりキャパがビッグスケールなだけに手を出しずらくなったことのでしょう。
2015年に復活した大阪城ホール大会のメインは「オカダvsAJ」大河ドラマの終着点
そして突如として大阪城ホールビッグマッチが復活したのが2015年7月での「DOMINION 7.5」でした。
2012年のいわゆる「レインメーカーショック」と言われる、オカダ・カズチカ選手の登場と同時に、新日本プロレス人気が急上昇。
観客動員数もグングン伸びていきました。
大阪府立体育会館大会も札止め連発。満を持しての大阪城ホールでの興行にうっていきます。
復活一発目のメインイベントは「オカダ・カズチカvsAJスタイルズ」のIWGPヘビー級選手権試合。
この両者、ここに至るまで壮大な因縁があり、まさに決着戦の場がこのタイトルマッチ。
遡ること、2014年4月。
両国国技館大会、オカダ選手の試合中にAJ選手が突如として乱入し、オカダ選手をスタイルズクラッシュでKO。
AJ選手はバレットクラブのTシャツを着用しており、ユニット合流を大アピール。
翌月の「レスリングどんたく」で組まれた両者のIWGPヘビー級選手権試合。
試合終盤、当時ケイオス所属だった橋裕二郎選手が乱入!オカダ選手に裏切りの東京ピンプス!
バレットクラブ入りをこれまたアピール!
グロッキーなオカダ選手をスタイルズクラッシュでAJ選手のピンフォール勝ちで衝撃の王座移動。
そこから2度の王座戦に挑むも、勝てなかったオカダ選手。
3度目の横浜アリーナ大会試合後のコメントで「本当に何もない」との言葉が、AJ選手の強さを物語っていました。
そこから2か月後。
G1クライマックス開幕戦札幌大会メインイベントで4度目の激突になった両者。
約20分の激闘の末、レインメーカーでオカダ選手が初めてピンフォール勝ち!AJ選手から完全勝利をアピール。
その2014年のG1クライマックスは、初開催となった西武ドーム優勝決定戦へ進出し、中邑真輔選手との覇を競います。
結果、オカダ選手が当時2年ぶり2度目のG1クライマックス制覇!同時に東京ドームIWGPヘビー級挑戦権利証を所持。
翌年2015年東京ドーム。
IWGPヘビー級王者・棚橋弘至に挑んだ結果、まさかの敗戦。この時、花道を引き上げがら大号泣したシーンは、皮肉にも東京ドーム大会の歴史に刻まれた一瞬。
翌日の後楽園ホール大会。
タッグマッチながらバッドラック・ファレ選手のバッドラックフォールでピンフォール負け。衝撃の2日連続ピンフォール負け。
3月の「NEW JAPAN CUP」1回戦での直接対決で当たった両者。
オカダ選手のリベンジ・復調を誰もが期待してましたが、またしてもバッドラックフォールでオカダ選手がピンフォール負け。
完全にスランプに陥り、負けが込んだオカダ選手。
しかしここからの巻き返しが凄かった。
2015年4月両国国技館大会セミファイナルにてファレ選手と再戦。
あの重いファレ選手をパイルドライバー!そしてレインメーカーでスッキリ勝利でリベンジ達成。
この日のメインイベント。
2月に棚橋選手からIWGPヘビー級王座を奪還。その初防衛としてNEW JAPAN CUP優勝者
IWGPヘビー級選手権試合
AJスタイルズ
vs
飯伏幸太
との一戦が実現。
この両者のシングルマッチは、この時一度きり。
貴重なので、新日本プロレスワールドでの視聴をおススメします。
この試合の終盤。
飯伏選手のフェニックススプラッシュをなんとAJ選手がキャッチ!驚愕の捕獲劇!
そのままスタイルズクラッシュでピンフォール勝ちしてしまうという、とんでもない結末。
そのとんでもない結末のあと、飛び込んできたのがオカダ選手!
試合後で疲労困憊のAJ選手をレインメーカーでKO!
次期チャレンジャーとして両国国技館の満天下に大アジテーション!
こうして満を持して、21年ぶりに復活した大阪城ホール大会「DOMINION」メインイベント。
全てを吹っ切ったレインメーカーが、当時のIWGPヘビー級王者・AJスタイルズからベルトを奪取。
復活の大阪城ホール大会は、1年以上続いていた二人の大河ドラマがひとまず終着点。
壮大なドラマから復活した城ホールは、そこから毎年「DOMINION」で定着していくのです。
2015年「DOMINION」大阪城ホール大会全試合結果
大会DATA
試合結果
第一試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 3Wayマッチ
60分1本勝負
<王者>○マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン
モア・バンク・フォー・ユア・バックからの片エビ固めでマット・ジャクソンのピンフォール勝ち、王座初防衛
もう一組はカイル・オライリー&ボビー・フィッシュ |
第二試合 スペシャルタッグマッチ
30分1本勝負
内藤哲也&○本間朋晃
こけしからの片エビ固めで本間朋晃のピンフォール勝ち |
第三試合 スペシャルシングルマッチ
30分1本勝負
○柴田勝頼
PKからの片エビ固めで柴田勝頼のピンフォール勝ち |
第四試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合
60分1本勝負
<挑戦者>KUSHIDA
ホバーボードロックでKUSHIDAのギブアップ勝ち、挑戦者が第71代王者に |
第五試合 NEVER無差別級選手権試合
60分1本勝負
<王者>○真壁刀義
キングコングニードロップからの片エビ固めで真壁刀義のピンフォール勝ち、王者が初防衛に成功 |
第六試合 IWGPタッグ選手権試合
60分1本勝負
<挑戦者>○カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ
マジックキラーからの片エビ固めでカール・アンダーソンのピンフォール勝ち、挑戦者が第68代王者に |
第七試合 スペシャルシングルマッチ
30分1本勝負
○棚橋弘至
ハイフライフローからの片エビ固めで棚橋弘至のピンフォール勝ち |
セミファイナル IWGPインターコンチネンタル選手権試合
60分1本勝負
<王者>○後藤洋央紀
昇天改からの片エビ固めで後藤洋央紀のピンフォール勝ち、王者が初防衛に成功 |
メインイベント IWGPヘビー級選手権試合
60分1本勝負
<挑戦者>○オカダ・カズチカ
レインメーカーからの片エビ固めでオカダ・カズチカのピンフォール勝ち、挑戦者が第63代王者に |