新日本プロレス「DOMINION」大阪城ホール2019年大会プレイバック

2021年6月10日記

 

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新日本プロレス・6月恒例になった「DOMINION」大阪城ホール大会。2019年大会をプレイバック。
2019大会のメインイベントは「IWGPヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカvsクリス・ジェリコ」!
KENTA、ジョン・モクスリー登場!G1クライマックス参戦要求!

 

 

メインイベントは夢の対決

2019年のDOMINIONのメインイベント

 

■IWGPヘビー級選手権試合
<王者>オカダ・カズチカ
vs
<挑戦者>クリス・ジェリコ

 

の一戦。
ジェリコ選手は元WWEスーパースターにして現AEWのトップ選手。自分を「ペインメーカー」と名乗り「レインメーカー」を挑発するあたりは、さすがの一言。

 

レインメーカーvsペインメーカー、まさに夢の一戦。

 

そして「新日本プロレス」vs「WWE」との視点も当然あるドリームマッチ。

 

この一戦が実現に至るには、前月の「レスリングどんたく」に遡ります。

 

 

レインメーカーを挑発した「ペインメーカー」

前月5月4日の「レスリングどんたく2019」メインイベント。

 

■IWGPヘビー級選手権試合
<王者>オカダ・カズチカ
vs
<挑戦者>SANADA

 

の一戦。
同年3月の「NEW JAPAN CUP」決勝戦と同じシングルマッチにしてタイトルマッチ。

 

お互いをライバルと認めるハイレベルな戦い。

 

4月のマディソンスクエアガーデンメインイベントでのIWGPヘビー級選手権試合「vsジェイ・ホワイト」戦を経験したオカダ選手。
選手として経験値が間違いなくアップ。

 

SANADA選手との初防衛戦のタイトルマッチは、貫禄のレインメーカーからピンフォール勝ち。
またしても再びSANADA選手を返り討ちにして、王座防衛に成功。そして最後の締めのマイク。

 

と、その刹那。

 

場内が急に明かりが消え暗闇に。

 

と、ビジョンに映った自自ら「ペインメーカー」と名乗るクリス・ジェリコの姿!

 

オカダにまさかの!いきなりの挑戦表明!

 

 

新日本プロレストップオブトップと、世界的スーパースターのクリス・ジェリコとの一戦。
しかもIWGPヘビー級の冠がついたタイトルマッチが緊急決定で、場内騒然、ネット視聴者騒然。

 

ジェリコ選手は2018年イッテンヨンを皮切りに、ビッグマッチ限定で新日本プロレスに参戦。

 

 

@2018年1月4日レッスルキングダム12:東京ドーム大会
■IWGP USヘビー級選手権試合
<王者>ケニー・オメガ
vs
<挑戦者>クリス・ジェリコ

 

A2018年6月9日DOMINION:大阪城ホール大会
■IWGPインターコンチネンタル選手権試合
<王者>内藤哲也
vs
<挑戦者>クリス・ジェリコ

 

B2018年11月3日パワーストラグル2018:大阪府立体育会館
■IWGPインターコンチネンタル選手権試合
<王者>クリス・ジェリコ
vs
<挑戦者>EVIL

 

C2019年1月4日レッスルキングダム13:東京ドーム大会
■IWGPインターコンチネンタル選手権試合
<王者>クリス・ジェリコ
vs
<挑戦者>内藤哲也

 

オカダ選手とぶつかるまでトップどころと4試合。
ジェリコ選手、5試合目としてオカダ選手へ挑戦表明。

 

試合は、終始ジェリコペースで進むオールドスクールな展開。その相手の土俵で戦うレインメーカーの構図。
派手な技はなくとも魅せるのは、さすがプロフェッショナルとも言うべきか。

 

が、ドリームマッチは唐突に終わりを告げます。

 

ジェリコ選手のフィニッシャーであるジュダース・エフェクト(バックエルボー)を叩き込むもオカダ選手がキャッチ。
もつれるようになったところで、オカダ選手エビ固めで丸め込んでピンフォール勝ち、王座防衛。

 

あっけない結末に場内ポカン(苦笑)。

 

が、この試合のクライマックスは試合後にありました。

 

勝負が決したや否や、ジェリコ選手がイスを持ってオカダ選手を殴打!ジュダース・エフェクトを叩き込む!
物足りないとばかりに場外でもオカダ選手をボコボコに。

 

仕上げとばかりに、ジェリコ選手机に向けてパワーボムの態勢へ。

 

と、目の前の実況席で解説をしていた棚橋選手が飛び出し、オカダ選手を救出!
棚橋選手がオカダ選手に肩を貸しながら場内を去るという、まさかのバッドエンディング。

 

王座防衛したのにバッドエンディングに、一瞬「昭和ですか?」と思ってしまうと(苦笑)。

 

このバッドエンディング、翌年イッテンヨンである「棚橋弘至vsクリス・ジェリコ」へと引き継がれていくとは、この時誰一人露知らず・・・・。

 

 

DOMINION史上に残る神興行

個人的にはこの日のドミニオンは神興行。マッチメイクもメインイベント前までに

 

■IWGPインターコンチネンタル選手権試合
<王者>飯伏幸太
vs
<挑戦者>内藤哲也

 

■IWGPジュニアヘビー級選手権試合
<王者>ドラゴン・リー
vs
<挑戦者>ウィル・オスプレイ

 

など、スペシャル感満載。
と、それ以外に夏のG1クライマックスに関してのサプライズが続出してファンは大騒ぎ。

 

第一試合のオープニングマッチに登場したジョン・モクスリー選手。
ヤングライオンの海野翔太選手に完勝。
試合後に、まさかのG1参戦要求!

 

この数日前、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア優勝決定戦」両国国技館大会に新日本プロレス初登場。
ジュース・ロビンソン選手が当時保持していたIWGP USヘビー級王座に挑戦。

 

WWEのTLCマッチばりな破天荒・ハードコアな展開の末、モクスリー選手がいきなりタイトル奪取。
その勢いのままDOMINIONへサプライズ参戦。

 

そして「G1」のフレーズを口にする、と。

 

元WWEスーパースターが日本マット最高峰のシングルリーグ戦参戦表明は、日本どころか海外ファンはまさに蜂の巣を叩くレベルのお祭り騒ぎだったそう。
この出来事は新日本プロレスの大会中の中でも、5本の指に入るほどのビッグサプライズと言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

 

ビッグサプライズはその後も続き、この日の第二試合に行われた

 

小島聡
vs
鷹木信悟

 

の「アニマル浜口道場」対決。

 

この4日前に「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」での優勝決定戦。

 

オスプレイ選手と年間ベストバウト級の試合をやってのけ、「体は大丈夫?」との不安をよそに、小島選手をラスト・オブ・ザ・ドラゴンでピンフォール勝ち。一気のヘビー級食いをやってのけたあと、これまたG1参戦表明!ビックリなあっという間のジュニア卒業に(笑)。

 

でも、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで説得力ある勝利であったのは間違いなく、ヘビー級転向は誰も「否」とは言わず。

 

そしてトドメは、柴田勝頼選手に招かれて登場した、元WWEスーパースター「ビデオ・イタミ」こと、KENTA!

 

この数ヶ月前にWWEを退団。
怪我などの不運が重なり、アメリカでは思ったような活躍が出来ず。

 

日本に戻る選択した彼の行き先は、誰しもが生まれ故郷「プロレスリング・ノア」と思いきや、まさかの新日本登場。

 

「自分の意思でここにきた」

 

との一言は、故郷との訣別を現していたのでしょう。
そして

 

「G1でお会いしましょう」

 

のシビレル一言に場内ドッカン。
ある種、この日のハイライトなった瞬間。

 

メインのタイトルマッチが、オカダ選手が勝ったものの、消化不良な終わり方でもあったので、余計にKENTA選手のG1参戦表明が際立つ結果に。
豪華なマッチメイクに、まさかのG1参戦表明者のマイクにこの日はまさに神興行!

大会DATA
大会名:「DOMINION 6.9」
会場:大阪府・大阪城ホール
開催日時:2019年6月9日(日)
観衆:11,910人(超満員札止め)

 

試合結果

他の2組は、ロッキー・ロメロ&バレッタ、カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ

第一試合

20分1本勝負

 

バッドラック・ファレ&高橋裕二郎&○ハングマン・ペイジ
(7分05秒、片エビ固め)
真壁刀義&ヨシタツ&キャプテン・ニュージャパン

 

ライト・オブ・パッセージからの片エビ固めでハングマン・ペイジのピンフォール勝ち
第二試合

20分1本勝負

 

石井智宏&○YOSHI-HASHI
(7分51秒、バタフライロック)
SANADA&●BUSHI

 

バタフライロックでYOSHI-HASHIのギブアップ勝ち
第三試合 スペシャルシングルマッチ

30分1本勝負

 

○後藤洋央紀
(9分51秒、片エビ固め)
●EVIL

 

GTRからの片エビ固めで後藤洋央紀のピンフォール勝ち
第四試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 4Wayマッチ

60分1本勝負

 

<挑戦者>○マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン
(15分23秒、片エビ固め)
<王者>リコシェ&マット・サイダル

 

メルツァードライバーからの片エビ固めでマット・ジャクソンのピンフォール勝ち、挑戦者が第48代王者に
第五試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合

60分1本勝負

 

<王者>○KUSHIDA
(14分36秒、ホバーボードロック)
<挑戦者>●ウィル・オスプレイ

 

ホバーボードロックでKUSHIDAのギブアップ勝ち、王者が5度目の防衛に成功
第六試合 IWGPタッグ選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>○ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ
(14分02秒、片エビ固め)
<王者>タマ・トンガ&●タンガ・ロア

 

ドゥームズデイ・デバイスからの片エビ固めでジェイ・ブリスコのピンフォール勝ち、挑戦者が第70代王者に
第七試合 NEVER無差別級選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>○柴田勝頼
(14分53秒、片エビ固め)
<王者>●永田裕志

 

PKからの片エビ固めで柴田勝頼のピンフォール勝ち、挑戦者が第12代王者に
セミファイナル IWGPインターコンチネンタル選手権試合 ラダーマッチ

60分1本勝負

 

<挑戦者>○マイケル・エルガン
(33分32秒、ベルト奪取)
<王者>●ケニー・オメガ

 

ラダー上のベルト奪取で第14代王者に
メインイベント IWGPヘビー級選手権試合

60分1本勝負

 

<王者>○オカダ・カズチカ
(28分58秒、片エビ固め)
<王者>●内藤哲也

 

レインメーカーからの片エビ固めでオカダ・カズチカのピンフォール勝ち、挑戦者が第65代王者に

 

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