新日本プロレス「DOMINION」大阪城ホール2017年大会プレイバック

2021年6月11日記

 

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新日本プロレス・6月恒例になった「DOMINION」大阪城ホール大会、2017年大会をプレイバック。

 

2017年大会のメインイベントは「IWGPヘビー級選手権試合 オカダ・カズチカvsケニー・オメガ」!伝説となったイッテンヨンの再戦!

 

セミファイナルは「IWGPインターコンチネンタル選手権試合 内藤哲也vs棚橋弘至」!棚橋弘至、絶対に負けられないリベンジマッチ!

 

 

伝説の「イッテンヨン」の再戦

DOMINION2017年大会のメインイベントは

 

■IWGPヘビー級選手権試合
<王者>オカダ・カズチカ
vs
<挑戦者>ケニー・オメガ

 

の一戦。

 

結果から言えば、60分フルタイムドロー。
IWGPヘビー級選手権としてのフルタイムドローは、1988年8月8日・横浜文化体育館。あの真夏の伝説

 

■IWGPヘビー級選手権試合
<王者>藤波辰爾
vs
<挑戦者>アントニオ猪木

 

以来の出来事。

 

オカダ・ケニー、2回目のシングルマッチでIWGPヘビー級2回目の「フルタイムドロー」の凄さはこの年の年頭に遡ります。

 

 

2017年イッテンヨン「レッスルキングダム」東京ドーム大会。

 

前年のG1クライマックス。ケニー選手が外人選手としてG1初制覇。
優勝者が得た東京ドームIWGPヘビー級王座権利証争奪戦を

 

9月広島「vsYOSHI-HASHI」戦
10月両国「vs後藤洋央紀」戦

 

2人に対して権利書防衛、2017年東京ドームにてオカダ選手の前に立つことになります。

 

 

その東京ドーム・メインイベントでの両者の試合。まさかの45分越え。
しかも動きっぱなし、大技連発。
両者のスタミナどうなってるの!?と、観客驚嘆。

 

と、この試合で大事なのが、海外のファンに届いた、という点。

 

ケニー選手は、海外で絶大なる数のファンが。
そのファン達の喚起を促し、新日本プロレスワールドの会員数が増大。

 

そしてWWEのストーンコールドこと、スティーブ・オースチンもこの試合にTwitterで反応するぐらいのベストバウト。

 

 

この試合を境に、海新日本のリングに注目し始めた海外ファンが多かったことかと。
それを証明しているのが、翌年からのイッテンヨンを観戦する海外ファンの数。
他団体もその海外ファンを取り込むべく、イッテンヨン前後に興行が増えた特需的な側面も。

 

WWE年間最大の祭典「レッスルマニア」の前後は「レッスルマニアウィーク」と呼ばれ、他団体がその特需に与ろうと興行が増えるタイミング。

 

新日本で言えば「レッスルキングダムウィーク」とも言うべき、新日本の世界的躍進となった2017年のレッスルキングダム。

 

 

そんな背景があってのDOMINION2017・大阪城ホール大会でのリマッチ。
あの時のDOMINION、みんなの頭の中には「あの試合を超えられのであろうか?」

 

という点。

 

「もうわかったから、早く終わってくれ!」

 

と、2人の身体が心配になるほどの戦い模様になったイッテンヨン。
リマッチであれを超えるとなると、本当に死線一歩手前まで行ってしまう?そんな危惧すらも。

 

が、リマッチではあの時を超える60分フルタイムドロー。
60分間動きっぱなし。

 

両者のスタミナの無尽蔵ぶりをアピールするとともに、新日本プロレスの試合のクオリティをさらに引き上げてしまった事実。
頭が下がる思いの2017年ドミニオンリマッチでした。

 

 

絶対に負けられなかった棚橋弘至

セミファイナルの

 

■IWGPインターコンチネンタル選手権試合
内藤哲也
vs
棚橋弘至

 

この年の年頭イッテンヨンでも同タイトルマッチで相対した両者。
その時は、デスティーノで内藤選手の勝利。
内藤哲也が存在感などを含めた本当の意味での棚橋超えを果たした瞬間でした。

 

 

そこからの半年。
内藤選手はベルトを放り投げるどころか、金属のコーナーポストに向けて投げつける!という、制御不能ぶりをアピール。
インターコンチのベルトが破損してしまうという、まさかなアレに。。

 

「そこまでするか?」

 

と、ファンの声を代弁するかの如く、ライガーさんが解説の度に激怒していましたね(苦笑)

 

 

傷んだベルトを取り戻すべく超えられてしまった内藤選手に棚橋選手が半年後挑んだのが、DOMINIONセミファイナルのタイトルマッチ、リマッチ。

 

「インターコンチのベルトは俺が救います」

 

の一言を実行。
テキサス・クローバーホールドのギブアップ勝ちをおさめるラスト。

 

ハイフライフローでなく、ギブアップ勝ちに拘った棚橋選手。

 

「参った」を言わせたかったのでしょう。

 

取り戻したインターコンチネンタルのベルトは、棚橋選手自らDIYで修復するという、健気な展開までが、この試合でした。

全試合結果

大会DATA
大会名:「DOMINION 6.11」
会場:大阪府・大阪城ホール
開催日時:2017年6月11日(日)
観衆:11,756人(超満員札止め)

 

試合結果
第一試合

20分1本勝負

 

○真壁刀義&永田裕志&タイガーマスクW&タイガーマスク
(7分01秒、片エビ固め)
天山広吉&小島聡&●中西学&獣神サンダーライガー

 

キングコングニードロップからの片エビ固めで真壁刀義のピンフォール勝ち
第二試合

20分1本勝負

 

石井智宏&○YOSHI-HASHI
(7分51秒、バタフライロック)
SANADA&●BUSHI

 

バタフライロックでYOSHI-HASHIのギブアップ勝ち
第三試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>マット・ジャクソン&○ニック・ジャクソン
(14分14秒、シャープシューター)
<王者>●ロッキー・ロメロ&バレッタ

 

シャープシューターでニック・ジャクソンのギブアップ勝ち、挑戦者が第52代王者に
第四試合 IWGPタッグ選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>○タマ・トンガ&タンガ・ロア
(10分43秒、片エビ固め)
<王者>レイモンド・ロウ&ハンソン

 

ゲリラ・フォーフェアーからの片エビ固めでタマ・トンガのピンフォール勝ち、挑戦者が第76代王者に
第五試合 スペシャルシングルマッチ

30分1本勝負

 

○Cody
(11分53秒、片エビ固め)
●マイケル・エルガン

 

クロスローズからの片エビ固めでCodyのピンフォール勝ち
第六試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>○KUSHIDA
(19分12秒、ホバーボードロック)
<王者>高橋ヒロム

 

ホバーボードロックでKUSHIDAのギブアップ勝ち、挑戦者が第77代王者に
第七試合 NEVER無差別級選手権試合 ランバージャックデスマッチ

60分1本勝負

 

<王者>○鈴木みのる
(16分00秒、体固め)
<挑戦者>●後藤洋央紀

 

ゴッチ式パイルドライバーからの体固めで鈴木みのるのピンフォール勝ち、王者が初防衛に成功
セミファイナル IWGPインターコンチネンタル選手権試合

60分1本勝負

 

<挑戦者>○棚橋弘至
(25分26秒、テキサス・クローバーホールド)
<王者>●内藤哲也

 

テキサス・クローバーホールドで棚橋弘至のギブアップ勝ち、挑戦者が第16代王者に
メインイベント IWGPヘビー級選手権試合

60分1本勝負

 

<王者>○オカダ・カズチカ
(時間切れ引き分け)
<挑戦者>●ケニー・オメガ

 

60分フルタイムドロー、王者が60度目の防衛に成功

 

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