【NJPW WORLD】長州力・橋本真也vs蝶野正洋・グレートムタ

2021年6月28日記

 

新日本プロレスワールド,おすすめ,名勝負,1990年代

 

新日本プロレスワールドで見る、おすすめ名勝負、1997年7月6日真駒内アイスアリーナ大会「サマーストラグル97」セミファイナルで行われた

 

「長州力&橋本真也vs蝶野正洋&グレート・ムタ」

 

の一戦です。

 

 

nWoブーム真っ盛りの中でのタッグマッチ頂上決戦

「サマーストラグル」真駒内アイスアリーナで行われたこのタッグマッチ。

 

当時1997年7月の新日本プロレスとしては、まさに頂上決戦的なタッグマッチになりました。

 

1997年といえば、同年2月から蝶野正洋が持ち込んだnWoが一大ムーブメントに。

 

 

nWoは、当時のアメリカマット界でWWEと覇権を争ってきたWCWで、

 

ハルク・ホーガン
ケビン・ナッシュ
レイザー・ラモン

 

らが結成したユニット。
赤と黄色のスーパーベビーフェイスのハルク・ホーガン、黒のヒールへ電撃転向。
この変化のインパクトが、WWEを脅かすぐらいの人気と話題に。

 

その人気に目をつけた「黒のカリスマ」蝶野正洋さんが日本でも取り入れることに。
(裏の話では、このnWoを日本で導入する際に「現場監督」の長州力に直談判したとか)

 

 

蝶野さんの目論見通り、とんでもない人気ユニットへ。
それは当時の蝶野さんのビジュアルが呼び水に。
スタイリッシュでそれでいて仄かに香るセクシー感。
これがnWoのオシャレな感覚と合致。

 

nWoのTシャツはプロレス会場どころか、普段着使いとしても使われ、街の中で見かけるぐらい。

 

昔のプロレスTシャツは、いい意味でも悪い意味でもハードコアな印象で(苦笑)、普段着としての使用は、かなり抵抗のあるデザインが主流でさした。

 

 

その概念を壊したnWoのそれ。
nWo人気を後押ししたのはTシャツも一役買っていました。

 

 

nWoと武藤敬司とグレート・ムタ

人気と存在感を日に日に増していくnWo。

 

ユニットメンバーの日本人サイドは、前身の狼軍団から天山広吉とヒロ斉藤がそのままスライドで、nWo入り。

 

海外組の参戦選手は、マーカス・バグウェルやスコット・ノートンらが支えます。

 

このユニットの人気を決定づけたのが武藤敬司とグレート・ムタの存在。

 

 

1997年3月愛知県体育館大会。
当時、本隊だった武藤選手に対して、蝶野さんの執拗なまでの勧誘が始まります。

 

この愛知大会では、メインイベントに本隊vs nWoの5vs5のイリミネーションマッチがマッチメイク。

 

試合前半、武藤選手が早々に脱落。
1人そそくさとリングを去ります。

 

そして試合後半、花道から姿を現した1人の怪しげな男。
そう、まさかのグレート・ムタ!

 

蝶野さんに向けて毒霧発射!
本隊を助けた!思ったら本隊のリーダー・橋本真也さんにも毒霧!

 

 

果たしてムタは味方なのか?敵なのか?
本隊・橋本、nWo・蝶野は、ムタに対して疑心暗鬼に。

 

 

そしてその2ヶ月後。

 

WCWのリングに現れたグレートムタと蝶野正洋!

 

これをもって、ムタ・nWo入りに!

 

しかし、あくまで「ムタ」の方であって、武藤敬司ではない!

 

どっちなんだ!?と、私も含めて当時のファンはムタと武藤敬司の振る舞い言動に注目したものです。

 

今振り返れば、武藤敬司とグレートムタと蝶野正洋の手の平の上で転がされていましたね(笑)

 

 

「決別」の日本武道館IWGPヘビー級選手権試合

武藤ムタ、nWo入り?問題のクライマックスとなったのが、1997年6月の日本武道館。

 

■IWGPヘビー級選手権試合
橋本真也
vs
武藤敬司

 

の一戦。

 

この一戦で何かしらの答えが出ると、ファン・マスコミが大注目。
ちなみにこの前日に、全日本プロレスが所も同じ日本武道館で

 

 

■三冠ヘビー級選手権試合
三沢光晴
vs
小橋建太

 

の一戦が。
両団体の最高峰のカードで最高峰の戦いが比較された興行戦争だった一面もありました。

 

 

さて、IWGPヘビー級選手権試合。
制したのは、王者・橋本真也。磐石な戦いぶりで、武藤敬司を振り切ります。

 

ポイントはその試合後。なにも発しない武藤選手は、nWoサイドの控室に入っていく!と。

 

それを拍手で歓迎するメンバー達。

 

これをもって武藤選手は新日本本隊と決別。
nWo入りが正式に公になった瞬間。

 

 

nWoグレートムタ・誕生

本隊と決別した武藤選手は「武藤敬司」としてではなく、グレートムタとして夏の「サマーストラグル」に参戦。

 

ムタはビッグマッチ限定での出場がほぼだったので、地方巡業でのムタというのは当時として異例中の異例。

 

地方のファンは、中々見られないムタが「オラが街に」状態で話題沸騰。

 

人気も実力も存在感も本隊を日々凌駕していくnWo。

 

この時代の新日本プロレスの集客の高さは、間違いなくnWoであり蝶野正洋でした。

 

 

そして迎えたのが真駒内アイスアリーナでの、本隊vsnWoの頂上決戦タッグマッチでした。

 

 

■スペシャルタッグマッチ
長州力&橋本真也
vs
蝶野正洋&グレート・ムタ

 

 

果たして結果は
nWoが本隊頂上タッグを食って完全に制覇するのか?
本隊がプライドを掛けて守ったのか?
果たして結果は!?

 

この試合をNJPW WORLDで見てみる

 

 

おまけ

ちなみのこの日のメインイベントは

 

■異種格闘技戦
小川直也
vs
山崎一夫

 

でした。
頂上タッグをセミファイナルに追いやって、当時プロデビュー三戦目の小川選手への期待の高さだったのでしょう。

 

早く「小川直也」絡みのアーカイブがアップされるといいのですが・・・

 

 

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